近年、リチウムイオン電池を原因とする火災が増加しており、消防活動においても重要な対応課題となっています。スマートフォンやモバイルバッテリー、電動工具、電動アシスト自転車などの普及に伴い、火災現場や救助現場でリチウムイオン電池に遭遇する機会は今後さらに増加すると考えられます。

リチウムイオン電池は損傷や短絡、過充電等により熱暴走を起こし、激しい発熱や発火、有毒ガスの発生を伴う場合があります。また、一度鎮火したように見えても再発火する危険性があるため、十分な冷却と継続的な監視が必要です。

消防職員には、電池火災の特性を正しく理解し、適切な消火戦術や安全管理を実践するとともに、住民への予防啓発を通じて火災の未然防止に努めることが求められています。